カッティングがしたいのだ。
- 2024.12.25
- 楽器
正直なところ、ここ最近あまりギターを弾いていなかった。
しかし今、いつになくギターを弾いている。何故か。
スタジオ練習が近いから、というのも確かにあるが、本当の理由は…この先を読んでもらえればわかるだろう。
ずっとレスポールばかり弾いてきた。Fenderより断然Gibson派だった。しかしいつも心の片隅に住み続けていたギターがある。
Fender Telecaster。
よくよく考えてみれば、好きなギタリストもけっこうテレキャスターを弾いている。
Street Slidersのハリーをはじめ、布袋、Michelle Gun Elephantのアベフトシ、キース・リチャーズにジョン・フルシアンテ、そしてレスポールのイメージが強いジミー・ペイジもZeppelinのファーストはほとんどテレキャスでレコーディングしているし、何万回聴いたかわからない「天国への階段」のあのギターソロもテレキャスターだ。
カッティングがしたい。ジャキジャキっと歯切れいい音で気持ちよくカッティングがしたい。
実は生まれて初めて買ったギターはテレキャスだった。(正確には1万円くらいの安物のテレキャスモデルだったが)
その後レスポール・カスタムを手にし、古いテレキャスターを手放してからはずっとレスポールばかり弾いていた。
テレキャスと言ってイメージする色は、バタースコッチブロンドだろう。キースが持ってるとめっちゃ格好いいし。

しかしそのイメージが、無意識的に俺をテレキャスから遠ざけていたのかもしれない。やはりなんだかんだ言って、好みの色というのは重要だ。
俺は黒が好きなのだ。真っ黒なギター。中二病かっていうほど暗黒な黒ずくめのギターがいいのだ。
一般的に売られている黒いテレキャスは、指板がメイプルだったり、ピックガードが白かったりして、どうにも心が動かない。

テレキャスは弾きたいが、メイプル指板だとテンションが上がらない。ヘッドがそのままの色だと持っていてワクワクしない。白いピックガードだと弾いていてもモチベーションが上がらない。所有欲を満たしてくれるテレキャスターに今まで巡り合えていなかった。
俺は欲していたのだ。俺の感情を揺さぶる、ホクホクなテレキャスターを。
(新井氏ならわかってくれるはずだ。「あの色のFZR250」でなければならなかった、ブシュルシュルシュル僕のもの的な感覚を。)
そして先日、出会ってしまったのだ。出先でたまたま入った楽器店で、ついに出会ってしまったのだ。
「Paint it Black!」
という叫び声がどこかから聞こえてきそうな、漆黒のボディー、真っ黒いピックガード、闇を纏ったローズウッド指板。そしてなんとご丁寧にヘッドまで黒く塗装されているではないか。ヘッドまで黒いテレキャスはかなり珍しい。ボディーはサンドブラスト処理で塗装の光沢感がなく、木目が際立ち独特の重厚感があり、凡庸な黒テレキャスとは一線を画している。

なにかしらの節目節目で、テレキャス欲しいなあと思いつつも縁がなく今まで生きてきたが、ようやく縁が巡ってきたらしい。
気付いた時には、家を出る時は持っていなかったはずの、ずっしりと重みのあるギターケースを背負って帰宅していた。
ギターを弾くのは楽しい。
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